3月中旬にお休みを頂戴して、ショパンの運命の地とも言える、スペインのマヨルカ島へ行ってきました。
羽田→シンガポール→バルセロナ→マヨルカ
乗継や途中観光を含め、羽田から44時間45分でスペインのマヨルカ島に到着。ショパンと恋人サンド(とその連れ子2人)が寒い冬のフランスから避寒と病気(結核とも肺炎とも言われている、当時は両方とも死の病)療養のために訪れて、数々の名曲が生まれた地中海の島、マヨルカ。ピアノ弾きとして、ショパン好きとして、生きてるうちに一度は訪れなければと考えていた地。
♪ノクターン第12番ト長調Op.37 No.2 ♪
ショパン達は馬車や船を乗り継いでバルセロナに到着後、蒸気船でマヨルカまで渡ったそうだ。このマヨルカへ向かう蒸気船に乗ってる間に、夜勤の船員さんが歌っていた歌を、ノクターン第12番の中間部のメロディ(動画1:12頃)としてフランス帰国後に作曲。6/8拍子の心地良いメロディが、暖かい(はずだった)地中海の島へ向かうショパンの旅心を高めてくれていたんだろうか。このノクターンの冒頭出だしのメロディは、ショパンの名曲「舟歌」のテーマを思わせる3度と半音階を使ったメロディ。今ならバルセロナからマヨルカまで飛行機でたったの50分だけれども、ショパンの時代に飛行機がもしあったなら、このノクターンも舟歌も生まれてなかったかもしれない。

3月のマヨルカは雨季、そしてまだ真冬。到着した日も最高気温9度、曇天模様で今にも雨が降り出しそうな、とても肌寒い日でした。南国そのものの青い海と白い砂浜とは裏腹に、冬のマヨルカは避寒地とはとても言い難い冷たさに満ちていました。ネットで簡単に下調べができて、寒い事も雨季だともわかっていたのに、到着したらやはり気分はどんより。病気療養のために極寒のフランスから地中海の常夏の島を求めて、はるばる馬車と船を乗り継いでマヨルカへやっとの思いで来た病気のショパンは、いったいどんな気持ちだったんだろうか…。